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住宅性能表示

住宅の性能が良いのか悪いのかわからないまま何千万もする家を建てたり、購入している人が多すぎるのではないかと思われます。性能に合った価格と、住んで安心でき、将来にわたって維持管理ができ、資産価値がある住宅づくりには性能表示が必須です。


家づくりに求められるものは「住み心地」でしょう。心地よい家は家族の活力を生みます。 その家が品質の良い家なら工務店側は自身を持って提供でき、施主側は満足を得て、より信頼関係は深まります。
住宅性能表示制度は、国の定めた基準(性能表示)に基づいて、住宅を等級や数値でランク付けし、 その住宅の性能を表したものです。いわば品質を第三者機関の徹底チェックで具体的に数値で表します。 10分野22項目の性能基準は、「構造の安定」や「劣化の軽減」などハードな観点や 「高齢者への配慮」などソフトな面など多岐にわたっています。
住宅性能表示制度は2000年4月の住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づき開始されました。 しかしおよそ10年経った現在でも性能表示のついた戸建住宅は15%程度に留まり、 「安心・納得の家づくり」に欠かせない制度であるのに、普及には程遠い状況です。

今年から新築住宅全棟に保険が義務化され、今までの保証は廃止されました。 その保険制度にも住宅性能表示制度は有利です。また各種の税制にも有利な制度であるのに普及しない理由は、 ひとえに世の中に認知されていないことと思われ、工務店も施主も「なんか難しくて面倒だ」と頭から思い込んだり、 敬遠したりしているからではないでしょうか?
クルマや家電製品は性能を確かめてから吟味して購入します。 その何十倍ものお金をかける住宅については、まだまだ形や色など見た目で判断し、 住宅性能のチェックまで至らずに造ったり購入したりしているのではないでしょうか? 住宅性能表示制度という優秀な制度をきちんと理解して、当たり前に利用するようになれば、 希望どおりの品質で「住み心地の良い家」を造り、購入することができるのです。

 

メリット(性能表示の費用対効果)

住宅性能表示が持つ10のメリットをご紹介します。

国土交通大臣指定の評価機関が評価してくれるので
安心して住宅の取得ができる。

住宅ローン金利の優遇、税金・保険料の割引など、
性能が証明されていることによる金銭的なメリットが大きい。

住宅の性能が客観的に数値化され、家電製品や自動車のように
カタログ等で必要な性能とコスト等を比較検討することが可能。

取得した住宅の性能について評価書として
しっかり残されるので、後のリフォームや改築が行いやすく、
中古として売買する際も資産価値の評価ができる。

長期優良住宅や優良住宅取得支援制度を利用するにあたり、
適合証明の申請手続きが簡素化され、合理化が図れる。

現場監理、工程管理、工法の標準化や
仕様、部材、部品まで明確になり、分かりやすく安心である。

地震・台風に対する強度や結露対策、
劣化の等級や使用される部材・商品の詳細まで
チェックされているので安心・安全である。

万一、紛争が発生した場合でも紛争処理機関が利用でき、
性能等の資料がはっきりしているので解決がスムーズである。

住宅を施工する管理者のレベルアップと、
職方のレベルアップが図れて経営の安定化につながる。

断熱の性能や省エネの基準が分かり、
エコに対する意識が高くなる。


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